脳内出血



脳内出血の原因は 脳動脈瘤の破裂、脳動静脈奇形よりの出血、脳腫瘍よりの出血、外傷性、モヤモヤ病などさまざまです。
一番頻度が高い高血圧性脳内出血のことを説明します。
高血圧性脳内出血はそれこそ一昔前までは脳卒中の代名詞になっていましたが
降圧剤の普及と食生活の変化により昭和50年を境に減少の一歩を辿っています。
脳内の血管がなんらかの原因で破綻を起こし、脳実質内に出血を来す疾患です。
脳内に出血したことにより形成された血の塊を血腫といい、
この血腫が大きい場合には、頭蓋内圧の上昇を来して、頭痛・嘔気・意識障害をおこしたり、
出血に伴って破壊した周辺脳組織の症状を呈します 。
高血圧が持続した場合、脳血管の壁に血管壊死が起こり、急性に小血管の破裂をきたすことにより脳内出血を起こします。
高血圧症の早期治療が普及したため、近年その数が有意に減少していますが、
重篤なものでは、依然として
死亡率75%にも及ぶ疾患です。
高血圧症及び動脈硬化がみられる年齢、すなわち
50歳台から60歳台に好発します。