脳について


脳(英語:Brain、ラテン語:Encephalon)とは、脊椎動物の頭にある、神経細胞の集まった部分を指します。脊椎動物では、脊髄と共に中枢神経系をなす。中枢神経系の細胞は複雑に接続しあって情報を伝達・処理しており、脳は感情・思考・生命維持の中枢とされてます。

脳は
大脳小脳脳幹に大きく分けることができます。大脳はさらに終脳と間脳に、脳幹はさらに中脳・橋・延髄に分けられます。

男性の脳は 女性よりも大きく重い。出生時は性別による有意差は無く、男女ともに370〜400グラム。成人では、男性は1350〜1500グラム、女性では1200〜1250グラム。脳の重さは 体重の約2%。なお、脳の大きさは知能の指標とならないため、知能の高さとは無関係です。
東京大学の医学部には、明治以降の有名人の脳が保管されています。
夏目漱石が
1,425グラム、内村鑑三が1,470グラム、桂太郎が1,600グラムなど、有名人の多くが同じ年代の日本人男性の脳の重さの平均値よりも重い値となっています。
外国人では ナポレオン三世が
1,500グラム、ビスマルクが1,807グラム、ツルゲーネフが2,012グラム、カントが1,650グラムなど、大きな脳を持った有名人についての報告が目立ちます。
しかし、科学者のブンゼンの
1,295グラム、文学者のアナトール・フランスの1,017グラムのように平均よりも小さな脳を持った有名人のいるのも事実です。

血液の循環量は 心拍出量の15%、酸素の消費量は全身の20%、グルコースの消費量は全身の25%と、いずれも質量に対して大量に消費します。

約140億個の神経細胞を含むがそれは脳をなす細胞の1割程度であり、残りの9割はグリア細胞と呼ばれるものであります。グリア細胞は神経細胞に栄養を供給したり、さまざまな働きをします。「人間は脳の1割ほどしか有効に使っていない」という俗説がありますが、これはグリア細胞の機能がよくわかっていなかった時代に、働いている細胞は神経細胞だけという思い込みから広まったものと言われてます。