ウェルニッケ野



ドイツの精神科医師 ウェルニッケが発見したのが ウェルニッケ野。

ウェルニッケ野は、脳の左右の側頭葉にある、言語を処理する部分で、通常、耳から入った音を処理しています。左のウェルニッケは、主に言葉、言語を処理し、右は、雑音を主に処理していると言われています。

そのウェルニッケ野には、もう一つ重要な働きがあります。
それが、「内導」(ないどう)と呼ばれる働きで、本を黙読しているときに機能する働きです。
本を声に出さずに黙読しているとき 頭の中で「声」に出して本を読んでいるように感じるのは ウェルニッケ野の仕業なのです。

これは、ウェルニッケ野には、一旦、文字や、記号などと一緒に「音」を登録してしまうと、次にその文字や記号を見た際には、自動的に、登録された「音」を脳内で再生、つまり、しゃべっているのと同じ「音声信号」を声に出さずに発生させる機能があるのです。